2012年10月28日日曜日

新旧横綱、光と陰。日馬富士と白鵬


「相撲界待望の第70代横綱は、またもや草原の国『モンゴル』から生まれた」

朝青龍の電撃引退から約2年半、その弟分である「日馬富士」がついに綱を手中にしたのである。

日馬富士の体重は133kg。幕内力士の平均体重が160kgを超えていることを考えれば「小兵横綱」の誕生だ。



長らく、白鳳ひとりが「一人横綱」としてその重責を背負ってきたわけだが、綱を張って早5年になる白鳳には「衰え」が見え始めている。5月場所では、横綱として自己ワースト成績の10勝5敗。下位力士に取りこぼす場面もチラホラ。

「つけいるスキが出てきました」と、ある力士は言う。「出足が鈍くなっている感じなんです」。

先の9月場所で、若手の栃煌山に金星を献上してしまった白鳳。座布団が土俵に舞った。



「負けたら、即引退」

後がないのが横綱という地位。

世代が動きつつあるのであろうか。





ソース:Sports Graphic Number (スポーツ・グラフィック ナンバー) 2012年 10/25号
「日馬富士の横綱昇進で白鵬はふたたび輝くか」

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