2012年10月28日日曜日

閉じかけているオリンピックへの道。カーリング女子


カーリング女子は、次の冬季オリンピック(ロシア・ソチ)に出れるのか?

カーリングが正式種目となったのは長野オリンピックから。それ以来、連続出場を続けているカーリング女子。それが今、途絶えるという危機感に苛まれている。



オリンピック出場の条件は、世界選手権(来年3月)に出場すること。その世界選手権に出場するには、パシフィックアジア選手権(今年11月)で2位以内に入らなければならない。

そして、その戦いが迫っているのである。



運命を分けるパシフィックアジア選手権では、中国と韓国という2強が待っている。

急成長してきたこの2強に日本は遅れを取っており、2年前は3位(チーム青森)、去年は4位(中部電力)に終わっている。つまり、2年連続して世界選手権への出場を阻まれているのだ。

何とかして今回、中国か韓国のどちらかを破らなければ、オリンピックへの道は開かれない。



カーリング女子はオリンピックに出場したことで、一定の注目を集め、それが企業による新チーム増加にもつながった。

しかし、チームが増えすぎたことによって戦力が分散。各チームの成熟が遅れ、トップチームのレベルまでが上がらないというマイナスの局面を生んでしまっている。競争が激しくなることは、長期的には望ましいとはいえ、あまりに激しい争いが逆に各チームを弱めてしまっているようだ。



目下の敵は、中国・韓国である。

注目の一戦は、どうなる…?





ソース:Sports Graphic Number (スポーツ・グラフィック ナンバー) 2012年 10/25号
「五輪出場の危機感が生んだカーリング界の新たな試み」

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