2013年4月30日火曜日

ベルギー代表は、なぜ強い? [サッカー]


「なぜ、ベルギーは強くなったのか?」

現在、サッカー・ベルギー代表には、錚々たるメンバーがその名を連ねる。

「チェルシーのアザール、マンチェスター・Cのコンパニ、アトレティコ・マドリーのクルトワら、欧州ビッグクラブの主力も多く、現在のベルギー代表は黄金時代と言われている(Number誌)」

その他、イングランドでプレーするベルギー代表は数多い。







ベルギー成長の理由を、イタリアのガセッタ・デッロ・スポルト誌はこう記す。

「スポーツ人口の多さ」

「ベルギーは総人口の50%が何らかのスポーツをしている、という統計とともに、イタリアがわずか29%であることを付け加えている(Number誌)」



また、アメリカのニューヨーク・タイムズ紙は、「かつて歴史的に対立していた地域同士(たとえばフラマン語地域とフランス語地域)が時を経て、移民2世の時代になって団結したから」と、その理由を述べる。

現在のベルギー代表の主力は、その多くが「移民の子ら」。言ってみれば「寄せ集め」でもある(コンゴ系、モロッコ系…)。

しかし逆に、その人種ミックスが過去のイザコザを消した、と「人種のるつぼ」たるアメリカ人は考えたようだ。



有能な移民が増え続けているのは、なにもベルギーに限ったことではない。ヨーロッパ全体がそうだ。

「イタリア代表のバロテッリやエルシャーラウィはその象徴であり、スペインのバルセロナ下部組織には、家族ごと移住してきた移民の少年たちが多い(Number誌)」



なるほど、今後ともに「各国代表の多国籍化」は進んでいく傾向にあるようだ。

ならばすなわち、現在のベルギー代表は「各国代表の未来の姿」を一足先に示しているのだろう。








(了)






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ソース:Sports Graphic Number (スポーツ・グラフィック ナンバー) 2013年 5/9号 [雑誌]
「躍進するベルギー代表は、各国の『未来を移す鏡』」

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