フィギュアスケートは、実況・解説をするのが極めて難しいスポーツ。極端な話、競技状況の説明や技術解説ですら「音楽の妨げ」。
「ゆえに、名うての実況・解説が手短に発する『珠玉の一言』でなければ、ファンはコメントを邪魔に感じてしまうのです」
では、「浅田真央、ソチ・オリンピック金メダル実況中継」のベストメンバーとは?
フリー演技の直前、6分間練習。
「真央ちゃんは何を想う?」
それを伝えるのはもちろん、「肉親」浅田舞さん(姉)。真央ちゃんの昼食の献立から、お土産購入状況まで把握しているのは彼女だけ。
※キム・ヨナ選手の採点については「正直な感想」を言いそうなので、速やかにマイク・オフ。
そして迎える演技順。
その静寂を打ち破るのは、塩原恒夫アナ。彼は「地球滅亡のマヤ暦を乗り越えて、ソチ五輪に向かう『マオ暦』が始まります!」などの名ポエムを生んできた御仁である。
きっと彼なら「コッチもソッチも浅田真央」など、自身も滑りながら解説してくれるはず。
※滑ったら即座にマイク・オフ。
「せっかくなので、伝説の女王・伊藤みどりさんも…」
往年の名手である彼女からは、「完璧なトリプル・アクセルです!」というお墨付きが欲しいところ。
※彼女ならオフのマイク相手にも、3回転半の空回りをする予定。
演技の総評は…?
「もちろん、女王・荒川静香さま」
現行の採点方法で金メダルを獲った女子解説者は、世界に荒川静香ひとり。彼女には「パーフェクトです!」という有り難い御言葉を頂戴しましょう(正座で拝聴)。
※彼女の話は少々長いので、無念のマイク・オフ。
そして、感動の表彰式。
トリノ五輪での名実況、「オリンピックの女神は、荒川静香にキスをしました!」で名を馳せた刈屋富士雄アナ(NHK)。
「『荒川如来が浅田菩薩を悟りへと導きました!』的な一言で締めくくれば、きっと大団円(?)」
※以後、塩原アナのマイクは全力でオフ(笑)。
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ソース:Sports Graphic Number (スポーツ・グラフィック ナンバー) 2013年 2/21号 [雑誌]
「フィギュア中継オールスターズ(フモフモ編集長)」
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