「相撲界待望の第70代横綱は、またもや草原の国『モンゴル』から生まれた」
朝青龍の電撃引退から約2年半、その弟分である「日馬富士」がついに綱を手中にしたのである。
日馬富士の体重は133kg。幕内力士の平均体重が160kgを超えていることを考えれば「小兵横綱」の誕生だ。
長らく、白鳳ひとりが「一人横綱」としてその重責を背負ってきたわけだが、綱を張って早5年になる白鳳には「衰え」が見え始めている。5月場所では、横綱として自己ワースト成績の10勝5敗。下位力士に取りこぼす場面もチラホラ。
「つけいるスキが出てきました」と、ある力士は言う。「出足が鈍くなっている感じなんです」。
先の9月場所で、若手の栃煌山に金星を献上してしまった白鳳。座布団が土俵に舞った。
「負けたら、即引退」
後がないのが横綱という地位。
世代が動きつつあるのであろうか。
ソース:Sports Graphic Number (スポーツ・グラフィック ナンバー) 2012年 10/25号
「日馬富士の横綱昇進で白鵬はふたたび輝くか」
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