話:イチロー
「…そういう人に対して憤りはしませんけど、野球をどこまでわかっているのか、という人たちがこの世界には多いんだな、と思いました。
今の時代、バットから離れた打球の角度が何度だったとか、その速度が何マイルだったとか、それって野球じゃないと思うんです。
バッティング練習ならともかく、試合でツーストライクに追い込まれたとき、ど真ん中のまっすぐを思いっ切り打って、ハイ、何マイルって、あり得ないでしょう。
…
今やいろんなことがコンピューターでコントロールされてしまって、データによって人が動かされている状態です。
野球が頭を使わなくてもできてしまう競技になりつつあるのがつまらなくて…。
…
分析された結果、数字によって動かされている。
だからこそ、僕の野球が、そのように考える人たちのもっていない何かを提供できたらなって考えます。
想定の中に収まってたまるか、という気持ちはありますね」
From:
Number(ナンバー)951号
ICIRO BACK TO MARINERS 2018
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