2018年5月3日木曜日
「年齢なんて、ただの数字さ」【イチロー】
Messages to Ichiro
フリオ・フランコ
Julio Franco
「試合に出ているときは、自分が(最年長)記録を更新する、なんて考えない。まわりが何歳での記録だ、と教えてくれるだけ。(最年長)ホームランを打ったときも、ベンチでチームメイトが教えてくれるまで知らなかったんだよ。
イチローは44歳か? 十分にやれる年齢だ。
年齢なんて、ただの数字さ。」
エドガー・マルティネス
Edgar Martinez
「また彼(イチロー)の美しいスイングを毎日見られることが嬉しいよ。芸術だからね。身体の全パーツがメカニカルに連動している。
多くの選手のスイングはところどころ連動できていないけど、彼の場合はバットを構えて打つ動作にはいる瞬間から、流れるようにインパクト、フォローまでつながっている。余計な動作はすべてなくて、スムーズでシンプル。完璧だよ」
マイク・リーク
Mike Leake
「はじめてイチローの守備を見たとき、感動したんだ。捕球と同時に返球しているような動作の速さと正確さ。その時から、彼のプレーをできる限り見て、学ぼうとしてきた。
捕球する瞬間、すでに投げる構えにはいっている。身体のねじり、車輪のような腕の使い方、すべての関節の動きが効率的。イチローの Crow Hop (クローホップ)は最高だよ!」
※クローホップ……外野手がフライ捕球後、内野にすばやく返球するときのステップのこと。カラスが地面を飛び跳ねて歩く動作に似ていることから、こう呼ばれている。
ディー・ゴードン
Dee Gordon
「イチローは、小さい身体でデカい奴らの世界で戦っていくことを教えてくれた。
ぼくらが戦っている時代は、振しろとか、打ち出し角度重視、と常に言われていて、みんな Slugger (長打者)で、Pure Hitter (好打者)が死語になった気がしてるんだ。
どんな打者になったらいいかわからなくて、『俺、170パウンド(77kg)なのにマジでホームラン狙わなきゃなんないの?』って悩んでいたんだ。でもイチローに聞いてみたら『それを目指しちゃいけない。自分自身になるように』と言ってくれたんだ。
そして実際、大きい選手のようにプレーしたり、それを目指さなくていいことを自分のプレーで示してくれた。イチローは、僕が僕自身であっても、彼のように成功できるんだと教えてくれたんだ」
田口壮
「僕はたいした選手じゃなかったので、どうすれば自分がこの世界で生き残れるかということだけを考え、いろんな策を練ってきました。でも彼(イチロー)は違うと思うんです。
成績なんて勝手についてくるから、自分のバッティングを確立する。打つこと、守ること、走ることに関して、ひたすら自分のスタイルを磨いていく。そんなふうに映っていました。そこを求めていけば大丈夫だという信念みたいなものを感じました。
ただ、やはりもっと知ってほしいのは、毎日の彼(イチロー)のルーティンや、どれだけ練習しているか、若い頃にどれだけやっていたかということ。
たとえば、イチローがオリックスでレギュラーを獲りにいく前後の時期は、一軍のナイターに出て寮に帰って、夜中の12時頃からバッティング練習を1~2時間、そのあとウエイトトレーニングをして、寝るのは3時か4時という毎日でした」
From:
Number(ナンバー)951号
ICHIRO BACK TO MARINERS 2018
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