2012年9月30日日曜日

「国産選手」が続々台頭。テニス


「四大大会(テニス)で、これほど多くの日本人選手を見られるとは…」

全米の本戦に4人もの日本人選手が出場することは、1932年以来80年ぶりの快挙だという。



ここに特筆すべきは、その4人のうち3人が「Made in Japan」、つまり国内で腕を磨きあげた「国産選手」だということだ。13歳で渡米した錦織圭以外の、添田豪、伊藤竜馬、守屋宏紀は、国内の育成システムから出た選手たち。

ひと頃は、「世界で戦うには早くから海外で腕を磨くことが必須」と言われていたもの。それが、なぜ?



それは、味の素ナショナルトレーニングセンターに強化体制が築かれたことが大きいという。

そこでの練習を取り仕切ったのは増田健太郎コーチ。「現役時代、スペインのアカデミーにも在籍した増田は、ボールを数多く打ち、『体力的な土台』をしっかり築く、スペインの鍛錬型の練習を採用した」。

スペインは今大会、12名もの選手を送ってきている強豪国だ。この数はアメリカに次いで、2番目に多い。そんな強豪国、スペイン流のトレーニングが、日本国内でも行える環境が整ってきているのである。



「日本から選手を排出しよう」という合言葉のもと、それを添田、伊藤、守屋らが第一陣となって、世界へ打って出たわけだ。

ちなみに、錦織、添田、伊藤の3選手は、世界ランキング100位圏内に名を列ねている。100位以内は世界が認める「一流の証」である。






出典:Sports Graphic Number 2012年 9/27号
「日本男子の成長を導いた"Made in Japan"の気概」

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