「オリンピックに行けなかったことが相当悔しかったようで…」
水泳の怪物高校生「山口観弘(あきひろ)」は、日本選手権で派遣標準タイムを突破しながらも、3位にとどまったことから、オリンピックへの切符を逃していた。
その挫折に発奮してか、山口は国体の平泳ぎ200mの決勝で、2分07秒01の「世界新記録」を叩き出した。
昨年の国体からわずか一年間で、4秒64も記録を短縮させる急成長。
それでも山口は、「まだ世界のトップ選手と『直接対決』して世界新を出したわけではないですから…」と冷静な表情を崩さない。
平井コーチは「山口の泳ぎは、自由自在にテンポを変えてもブレーキがかからない」と評価する。普通なら減速してしまうラスト50m、山口は驚異的なラップで泳ぎ切ったのだ。
「まだ18歳になったばかりなんだから、数字にはこだわらず、自分の泳ぎの進化だけを目指して欲しい」と平井コーチ。
「史上初とか、人類初というのが好き」と山口は言う。
大先輩、北島康介の跡を継ぐ存在になりそうだ。
出典:
Sports Graphic Number (スポーツ・グラフィック ナンバー) 2012年 10/11号
「あっさりと世界記録樹立 山口観弘の底知れぬ実力」
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