2012年10月4日木曜日

世界一となった野球少年「清宮幸太郎」。じつはラガーマン。



世界大会でホームランを放った中学生「清宮幸太郎」。

「投げては最速127km、打ってっは94m弾(大会史上最長)」

エース兼主砲の清宮幸太郎が率いる「東京北砂リトル」は、リトルリーグ世界選手権で世界を制し、その頂きに立った。



この「世界一の野球少年」、じつはラグビー界の大物「清宮克幸」の息子。

「あれ、野球? ラグビーじゃなくて?」

父親の影響で4歳からラグビーボールを操っていたという少年幸太郎は、「ラグビーでは小学校で敵なし」。現在中学生の彼は「高校生よりも上手い」という大物父親のお墨付き。



そんなラグビー少年の幸太郎が野球にも興味を持ったのは、甲子園の「熱い風」に触れたことがそのキッカケ。37年ぶりの決勝再試合、早実と駒大苫小牧の熱気を肌で感じた幸太郎は、「野球もやりたい!」となったのだった。

おそらく父親としては自分の畑のラグビーをやらせたかったのかもしれない。それでも「とりあえず2年間、中1まで野球もやってみろ」とアドバイス。

その「お試し」の2年間で、幸太郎は世界の頂点に立ってしまったのである。



父・克幸の友人は「清宮、ラグビーやらせんなよ。野球やらせたほうが絶対いい」と彼に言う。

父・克幸も「いろんなスポーツを経験させるのは、子育ての大前提」と語っていた。将来の運動能力が開花するのは、12歳ぐらい(小学生)までの経験にかかっているというのである。それゆえ、野球をやらせるのもやぶさかではなかったのだが、まさか世界一とは…。



中学生となった幸太郎はかつて、「夏は甲子園(野球)、冬は花園(ラグビー)」と夢を語っていたという。

中学1年生にして183cm、94kgという「圧倒的な体格」を持つ彼ならば、それができてしまうのかもしれない。





出典:Sports Graphic Number (スポーツ・グラフィック ナンバー) 2012年 10/11号
「父・清宮克幸が語る『世界一』野球少年の育て方」

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